蓮台寺 文香
蓮台寺 文香(れんだいじ・ふみか)
「マスター、どこにいるのですか……」
■Data:日本人/19歳(享年)/女性
■二つ名:"真血水銀(メルクリウス・レーシュ)"
■表の顔:儚げな令嬢
■容貌:聖フィロフィティア社所属見習いエージェント
■異能:非公開
Profile[編集]
かつて名門と謳われた蓮台寺家の末裔が放蕩を尽くした挙げ句、錬金術による永遠の生命の追求に傾倒。一人娘の文香を実験台として儀式を試みたが失敗し、彼女の生命は失われた。
騙されて儀式に荷担した高名な錬金術師は、彼女を救うため自らの最高傑作である疑似生命『意思ある水銀』を彼女の血液に融合させた。文香の肉体は完全に再生されたが、失われた魂は元に戻ることはなく、彼女は生前の蓮台寺文香と、疑似生命の記憶が混濁した人ではない何かとなりはててしまった。
帰る家も目的も記憶も失った彼女は、現在、聖フィロフィティアに保護されて、その特質を生かし退魔の任を負っている。彼女がどうすべきか、どこに行くべきかは、彼女自身も含めまだ誰にもわからない。
なお、彼女に水銀を与えた錬金術師は、己を騙した依頼人を殺害。彼はその経緯を誰にも話すことがなかっため、やがて仁義破りのお尋ね者として業界の闇に姿を消すこととなった。
Ability[編集]
■【真血水銀】……彼女の血液に注入され融合した意思ある水銀、"真血水銀(メルクリウス・レーシュ)"による攻撃。血液を鞭のように振るったり、あるいは刃のように斬りつけたり、盾のように展開したり、変幻自在の攻防を可能とする。対異能力者戦闘のために創造主たる錬金術師に無数の戦闘パターンを入力されており、かつては単騎でA級エージェント複数と渡り合えるほどだった。しかし現在、文香の生命を維持するために少しずつそのメモリーは失われ、弱体化が進んでいる。
■【構造再生】……身体に溶け込んだ『真血水銀』による再生。"真血水銀"が記憶している情報を基に生前の文香の肉体の構成を再現するため、手足や心臓、脳ですら吹き飛ばされても再生が可能。
■【忘却】……"構造再生"のデメリット。『生前の彼女の肉体』を再現するため、彼女が現在の姿になってからニューロンに刻まれた傷、すなわち記憶も、時間の経過とともに元の状態に戻ってしまう。脳の初期化によって再現されるのは『死ぬ瞬間』のすさまじい恐怖の記憶であり、彼女は未だに生前の蓮台寺文香としての記憶を思い出すことが出来ないでいる。
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Infomation[編集]
■初出:猫又公司web
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