辰浦 砂織
辰浦 砂織 (たつうら・さおり)
「ああもう。いい加減に引退させてよね!」
■Data:日本人/17歳/女性
■二つ名:"炎上皇(フレイムハーミット)"
■表の顔:高校生
■容貌:かすかに赤みがかった瞳と黒髪。挑発的な表情。
■異能:パイロキネシス/非公開
Profile
かつて"炎帝(フレイムタイラント)"の異名で畏れられた発火能力者(ファイアスターター)。赤ん坊の頃から、泣き叫ぶたびに周囲の家まで巻き込んで火の海に沈めるという「バグってる」と評される発火能力を発揮。事前にこれを予期したCCCの万全の保護がなければ当人も家族も数日と生き延びる事は出来なかったであろう。
幼少時よりCCCで能力の訓練を受けた甲斐あって、中学生に上がる頃には一人前の能力者として認められ、特例として訓練を兼ねた実戦で任務をこなすようになった。
……だがある日、後輩をかばって炎を発動した際に突如能力を消失。ほとんど炎が出せなくなってしまった。
「もともとバグっていたのが正常に戻ったらしい」と診断され、しばらく茫然自失に陥ったが、今は「これで普通の人生が送れる」と思い直し、念願の平穏な生活を送るべく引退準備を進めている。
いまだ"炎帝"を倒して名を挙げようとする連中が後を絶たないため、へっぽこな発火能力者の後輩に無理矢理"炎帝"を襲名させ、自分の身代わりとするべく日々しごいている。
Ability
■【炎の華(クラスタフレイム)】……視界に入ったものを燃やす能力。「目に入った対象を発火させる」ため、射程や速度が存在しない。かつては人間はおろか戦車や家でさえも一瞬で燃やし尽くす程だったが、現在は強く睨みつけてようやく敵の服に火をつける程度まで劣化している。
■【炎の杭打(アバランチフレイム)】……【炎の華】の応用。両手を突き出して両の人差し指と親指で輪をつくり、その中に見えるものを集中して灼き尽くす。範囲が狭くなる代わりに一点集中で火力を強化できる。
能力が劣化してから編み出した苦肉の策だが、「少ないリソースを使い回す」という考えは、馬力任せだった彼女の戦い方に大きな転換をもたらす切っ掛けになった。
Links
圓城 祐治……後輩パイロキネシスト。強引に"炎帝"の名を継がせた。
Infomation
■初出:猫又公司web
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