真宵坂 景文

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 真宵坂 景文(まよいざか・かげふみ)

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「我は矛盾の王。今ここに世界は反転する」


 ■Data:不明/16歳/男性
 ■二つ名:"矛盾の王(ピースメイカー)"
 ■表の顔:公立高校の2年生
 ■容貌:16歳の華奢な体つき。黒髪(一房だけ白い)、黒目の目だたない風体の少年。度の入っていない伊達眼鏡をかけているが、これは注視を避け自身の能力を暴走させないため。片目は瞳の色が違うオッドアイ。
 ■異能:憑依体/フェイト/欠落者



Profile[編集]

 NGSの新入社員にして住み込み。担当は家事全般だが凡そ料理とか掃除。集団生活の機会があまりなかったため、物事に対して冷静で悪く言えば淡白な性質。
 悪魔を崇拝し終末思想を掲げる教団「イバチ」においてさらわれたり売られたりした身寄りのない子どもに魂の代償と引き換えに願いを叶える《虚影の悪魔》を降魔させる儀式の実験体であり生き残り。教団において願いを叶える装置として生存を許されてきたが、亮司の活躍により救出され、名前を与えられた。(当時6歳) その後、凡そ10年程度亮司の知り合いの教育施設でリハビリを受けた後、悪魔の解呪でより人間らしい生き方をするために亮平のいる神守町に渡日してきた。
 教団では生きながらにしてその悪魔の能力をもって願いを叶える事を強要され、人間らしい生き方を否定されており、あくまで人間らしい生活と情緒を学び始めたに近しいので日々の報告書提出を亮平より課せられている。最終話後では報告書提出は亮子に行っている。

 悪魔崇拝終末思想教団「イバチ」が災厄をもたらすものして儀式を通じて再設定された《災厄の悪魔》を肉体に融合させられている。悪魔の正体は、リヒャルト・ワーグナー作「ニーベルングの指環」に挙げられたラインの乙女が守っていた黄金の逸話である愛と引き換えに無限の力を得ようとした『ニーベルング族』の精神体。ラインの黄金に宿る悪意――《悪意の影》を媒介として宿主の人間性と引き換えに因果律を歪ませる能力を持つ。

 本来、景文に適しているのは《影》の力を叩きつける異能攻撃なのだが、景文が刀剣を使った戦闘スタイルを取っているのは亮司の教団から自分を救い出した獅子奮迅的なアクション(体術)に憧れているため。その事からもわかるとおり、自分を救ってくれたような亮司のようなヒーローになりたいと思い、将来(人災)派遣社員になる事は考えていたが、悪魔を祓った本来の自分自身でないと彼を目指すには相応しくないと当初考えていた(第1話時点)。

 現在では、人を知り悪魔を制御し自分自身の力とする事が、自分の考える理想像により早く到達する事を理解した事で悪魔の解呪ではなく、うまく付き合っていく事 にした。(第5話時点)

 なお、亮司は景文と同種の【フェイト】の力を持つ亮平に景文を預ける事で異能との付き合い方を学ばせようとして渡日させている。

 《影の悪魔》の能力行使の代償は己の魂であり、無暗な乱用は悪魔に侵食され、自己の喪失を招く可能性がある。(教団は景文をスペアとして考えていた)。

 景文が思い出した使命は世界を統べる力を持ちつつもそれゆえに奪われ追い立てられたニーベルング族として身体を取り戻し「世界を支配する」事。もうすでにニーベルング族のひとつではなく人として生きる事を選択していた為、この使命達成は放棄した。

Ability[編集]

■【想業にて矛盾を穿つ王の夢の彼方(ピースメイカー)】……因果律に干渉して自分に関わるあらゆる事象・概念・概念を曖昧にする能力。例として得られた情報を条件づけて高速演算し問われた瞬間には知らない事を知っているかもしれないという事象に書き換えたり、本来出来た事を特定条件を割り込ませる事で出来なかった事にする事が出来る。ちなみに自分自身で治癒をする場合は負傷や損傷を《曖昧にする》事で身体的・精神的ダメージを先送りにしている。
 「光源が存在し影が相手に重なっている(=距離制限)」「対象を視認している(=視認可能)」「発動の際に己の血を己の影に触れている(=接地条件)」の条件を満たす事で領域《虚影の牢国(シャドウオーダー)》を展開し、その範囲内で能力を発動出来る。悪魔の力を降ろすような強い力を発揮するためには条件をより多く満たす事が必要となる。
 能力の本質が光でも闇でもない《影》を起源とする悪魔である事から、能力派生で自分に関わる人物を知る事でそのものが持つスキル・技術を模倣・昇華して短期間 で習得する事が出来る。

■【降魔の呪言】……虚影の悪魔の力を自身に憑依させ、人間としては通常発揮できない身体能力を発揮するための意味ある言葉。元々は亮司に教えられた人として生きるための制限を取り払う能力。


Record[編集]

 リプレイ「神守町はいつも賑やか!」のPCで、終盤の中心人物。
 当初は【欠落者】らしいクールな性格だったが、上司の央葉 亮子やクラスメイトで情報通の合津 茂之らとの交流を通して次第に人間らしい機微を学んでいく。
 自身の出自に端を発する事件を経て、人間としてもエージェントとしても逞しく成長した。
 

Links[編集]

央葉 亮平……NGS代表。現在の保護者。
央葉 亮司……央葉亮平の息子で亮子の父。考古学者。景文にとっては恩人。
央葉 亮子……NGS副代表。直接の上司。
朱 月華黒崎 瀬那……NGS所属の同僚エージェント。
合津 茂之……クラスメイトで情報通。割とマブ。

Information[編集]

■初出:神守町はいつも賑やか!
■原案:久流
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