ブルーリボン

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ブルーリボン警備保障

乱を求めしつわものどもが集う
業界きっての武闘派集団

【代表】

垣原 勢十郎(かきはら・せいじゅうろう) 


【概要】

 明治の豪商、垣原了以(かきはら・りょうい)が、武術家を己の護衛として雇用したのを端緒とする古参の警備会社。現在も、実戦の機会を求める武術家達を集め、警備任務に活用するという本質は変わっておらず、試合では使えないような危険な技を使う武芸者や、古来より伝わる武術を修めるために門を叩く若者達が主な登録社員である。修めた武術によって十二の隊に分けられ、己の最強を証明すべく切磋琢磨している。メンバーの多くが「俺(の流派)こそ最強!!」という精神の持ち主のため仲間内での衝突が絶えず、隊長・副隊長には彼らを押さえ込むだけの実力か人格が要求される。


【来歴】

 廃刀令、警視庁における柔道の必修化、剣道の制定などといった武道の統廃合の陰で、いくつもの秘伝や奥義が失われていた。これを嘆いた創設者、垣原了以が、それらの達人を半ばコレクションのように雇い集め自らの護衛とし、彼らに食い扶持と、かつ実戦で技を磨く場所を与えたことが、そもそもの始まりとされる。太平洋戦争の後、GHQによって武道が禁止された折に彼らも目をつけられたため、苦肉の策として「用心棒の集団ではなく、警備を請け負う会社である」と抗弁したことから、本当に警備会社として機能するようになった。


【所在】

東京都大田区蒲田に研修センターという名義の道場が多摩方面に存在。


【組織図】

■一番隊……特色:オールジャンル
 一番隊は総隊長の直轄部隊にして、有事の際は十二隊すべてを統括する権限を持つ。メンバーはすべて、二番以降の各隊の腕利き、エース隊員から引き抜かれた者達であり、剣、槍、弓、徒手なんでもこなすまさしくブルーリボンの象徴である。
 ……ということに表向きはなっているが、実際のところは各隊の将来有望な人材を一時的に預かり、部下の指導方法や部隊の管理の仕方、他部隊との連携を学ばせる研修部門である。ここでしばらく修行した隊員は、その適正に応じて、隊長や副隊長、あるいは後方支援専門や突撃隊長などの役職を与えられて元いた隊に戻されるのが常である。
 エースを集めただけのことはあり隊員一人一人の能力は高いのだが、入れ替わりが激しいためチームワークは今ひとつ。隊の総合的な戦力としてはそれほど高くない。
 社内での通称は『本店』。一番隊への異動が決まると、『本店研修行ってらっしゃい』などと言われる。とはいえ、総隊長以下、一番隊を率いる者達の実力は文句なしにブルーリボントップレベル。有事の際には、総隊長の指揮下で各隊長が行動する。


■二・三番隊……特色:剣術(一部槍術)
 二番隊と三番隊は、サムライ……いわゆる剣術を学んだ者達によって構成される。剣使いは人数が多いため、二隊に分けて組織されており、隊員達は自らの技と、隊としての戦績を常に競い合っている。
 警備員の制服に身を包み、木刀代わりとなる特殊警棒を身につけて不埒な考えを持つ者達を威圧し、いざとなればその剣技でテロリストや凶悪な異能力者を斬り伏せる、最も「ブルーリボンらしい」部隊である。近接武器による戦闘技術を備え、最大の攻撃力を誇る戦闘部隊。
 ・隊長(二番隊)……山本 仁八郎
 ・隊員(三番隊)……八街 虎弥太(四席)


■四・五番隊……特色:素手
 四番隊から五番隊は、空手、柔道、柔術……いわゆる素手の武術を学んだ者達によって構成される。こちらも剣使いに劣らず人数が多いため、二隊に分けて組織され競い合っている。
 武器を必要としない彼らは、警備員の制服に身を包むこともあるが、私服警備員として配置されることも多い。普段は目立たない格好で会場や建物を巡回し、いざとなれば即座に侵入者や危険人物を取り押さえる、もう一つのブルーリボンの主力である。
 ・隊長(四番隊)……綾辻 絹絵
 ・隊員(五番隊)……比良坂 命


■六番隊……特色:防御特化
 六番隊は、武器・素手の流派を問わず、特に防御に秀でた隊員を選抜して作られている。警備においては「相手を必要以上に傷つけない」のも重要な点のため、市民のデモの鎮圧、パニックに陥った人や麻薬中毒者を拘束する、等々、デリケートな任務に投入されることが多い。その性質上、必然的に返し技に長じた柔術、合気の使い手が数多く、社内でも「六番隊を敵に回してはいけない」という暗黙の了解がある。
 ・隊長……鳴瀬 馨
 ・副長……一扇 和彦
 ・隊員……禄々 佳奈美


■七番隊……特色:弓・鉄砲術
 七番隊は弓術、また火縄銃から発展した鉄砲術、火薬術を扱う隊員達で構成されている。いかに異能力者が所属しているとは言え、さすがに日本国内の警備で飛び道具が用いられる事はあまりないため、どうしても閑職になりがち。
 しかし時折顧客の要請で海外に派遣されることがあり、その際は掛け値無しの「飛び道具の流派」の恐ろしさが発揮されることとなる。
 ・隊員……斎賀 一貴


■八番隊……特色:野外戦闘、集団戦闘、兵法、軍略
 八番隊は、馬術、馬上での槍術や弓術、兵法、軍略などなど、戦国時代の『合戦』に必要とされた技術を継承する流派で構成された部隊。
 「当時の技術を研究・伝承する」という文化の博物館としての側面と、それらを応用した集団戦闘、戦術指揮、作戦立案、警備計画等々を担当するブルーリボンきって頭脳派集団。
 ……ただし、常在戦場を誇りとするブルーリボン社内では、主に後方支援やオブザーバー的な形でしか仕事に関わらない彼らを軽視、蔑視する風潮が強く、社内での立場はあまり強くない。その能力の有用性を認める隊長格ですら、支援をなるべく秘匿する向きすらあるとも。
 ・隊員……松郷 誠志朗


■九番隊……特色:室内戦闘
 九番隊は各流派の中でも、特に「屋内で戦う」事に特化した隊員達を選抜して作られており、「茶室の中で正座した状態で戦う」「壁越しの暗器術」など、ユニークな技術を持つメンバーが集っている。八番隊とは対照的に、現代日本においては政治家の会談の警護や、室内での戦闘などの需要に事欠かず、多忙な前線部隊の一つである。
 ・隊員……柳条 雪絵時森 愁


■十番隊……特色:忍術、諜報、宣伝
 総合的な武術の中には、罠や毒、計略、隠し武器の扱い、交渉術や変装術まで網羅し、武術と言うより忍術に近い性質をもっているものもある。それらの武術を収めた者達で構成されるのが十番隊であり、戦闘能力に特化したブルーリボンの中では、貴重な情報戦担当として活躍している。
 なお、彼らはあくまでも「忍術に近い技を学んだ武術家」であり、正式に忍者としての修行を積んだ異能力者は、別の派遣会社に所属する傾向がある。情報戦、諜報活動のスペシャリストで構成される隊。
 ・隊員……木戸 玄章(四席)、楸 遊旗


■十一番隊……特色:海外流派
 十一番隊は、「海外の武術をマスターした者達」が集まる部隊である。レイピア、クレイモア、カタール等々の海外の武器を使いこなす者、サファーデ、シラット、カポエラ等の海外の流派を身につけた者は、とりあえずこの十一番隊に所属させられ、適正を見極められたあとに他の隊へ振り分けされる。
 海外の武術を身につけている者の多くは、やはり外国人である事が多いため、十一番隊は社内でももっとも国際色豊かな部隊である。なお、中国武術の使い手は、横浜のマンネットブロードサービスに流れる傾向が強く、あまりブルーリボンには所属していない。


■十二番隊……特色:研究
 十二番隊は、各武術の技術や秘伝を研究する部門である。脳科学やスポーツ理論の第一人者もスタッフとして参加しており、鍛錬に行き詰まった隊員がしばしばここを訪れて、新たな奥義や秘伝を身につけるべく研究し、修行に励んでいる。彼らの修行の成果はデータベース化され、他の隊員達にフィードバックされるのである。
 また、流派に伝わる活法、鍼灸、薬草術などの研究も行っており、漢方薬のメーカーや大学の医学部とも提携している。秘伝の薬草から新薬の材料が発見されることもあり、ある意味警備の仕事以上に社会的に重要な意義を持っているとも言える。
 ・隊長……秦 貞包


■零番隊 特色:?
 一応社内の組織図には名前が載っているが、構成員は不明という謎の部隊。
 「一番隊以上の超達人が集う最強部隊だ」
 「汚れ仕事を請け負う暗殺部隊だ」
 「警備の仕事を裏でバックアップする黒子部隊だ」
 「隊員になれなかった落ちこぼれを集めた、ただの雑用部隊だ」
 などなどのウワサが乱れ飛んでいるが、実際のところは、どうやら先代の社長が「カッコ良さそうだ」という理由でとりあえず名前だけ作ってみた、実体のない組織というのが真相らしい。


【業務】

警備・護衛業務全般


【Links】